うさぎの道具屋さん 透けて見える眼鏡

その他

町の片隅の目立たない所に、うさぎの道具屋があります。

そこに1人の男性客が来ました。

「も、いらっしゃいませ。」

「うさぎがやっている変わった道具屋があるって聞いたんだけど、ここがそうか?」

「そうでつ。」

「変ったってどんなのがあるんだ?」

「そうでつね、例えば開かない箱とか。」

「開かない箱?そんなのどうするんだ?」

「見るとか?」

「見てどうすんだよ!あ~あ、何か面白い物でもあればと思って来たのに無駄だったな。」

「あと、透けて見える眼鏡とか。」

「・・・・・何だって?」

「透けて見える眼鏡でつ。」

「透けて見える?それって壁とか服も?」

「も、何でも透けて見えまつ。」

「本当か!」

「どうしたんでつか?そんなに興奮して。」

「あ、いや、何でもない。そうか透けて見えるのか。ところでその眼鏡って高いのか?」

「5万円でつ。」

「5万!?よし、買った!」

「も、ありがとうございまつ。」

そして5分後。

「おい、うさぎ!」

「も、さっきのお客さん。どうしまつた?」

「お前騙したな!これかけても透けるどころか、人も何も見えないじゃないか!」

「騙してないでつよ。適切な表現ではないでつが、ちゃんと透けて見えてまつよ。」

「? いや、何も見えてないぞ!」

「見えてるんでつよ。」

「?」

「何でも透けて見えるって言ったじゃないでつか。だから見るもの全て透けてるんでつよ。」

「!?」


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引用元: うさぎの道具屋さん 透けて見える眼鏡

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